GMORS

ポリウレタン

ポリウレタン (PU, AU, EU)

ミラブルポリウレタンゴムは2つのタイプに区別されます。1つはポリエステルウレタン(AU)、もう1つはポリエーテルウレタン(EU)です。AUタイプのウレタンは、優れた耐油性、耐燃料性、耐溶剤性を備えていますが、加水分解によって浸食される可能性があります。EUタイプのウレタンは加水分解の影響を受けず、低ACN(18~22% ACN)ニトリルまたはHNBRに匹敵する耐燃料性と耐油性を備えています。どのタイプのポリウレタンも、他のエラストマーと比較して優れた耐摩耗性・高い引張強さ・高い弾性を備えています。
また、当社ではあらゆるタイプの熱可塑性ウレタン(TPU)を提供できます。

ご存知のようにポリエステルウレタン(AU)は、加水分解されやすいという特徴を備えているため、GMORSはこの製品ラインアップの提供を中止しました。

加硫方法

標準のPU化合物は過酸化物硬化を用います。

一般的な用途

  • ポリウレタンは通常、機械産業おいて特に材料がより高い耐摩耗性とより高い強度を必要とする場所で使用されます。
  • 一部の適用環境では、ゴム製シールの表面で結露が発生し、これによりAUが加水分解されるためEUを選択することが推奨されます。しかし、EUは耐油性が十分ではないため、潤滑剤を塗布する場合は、アニリンポイントがより高いオイルを使用する必要があります。
  • 油圧システムに適用する場合、TPUはミラブルポリウレタンよりも優れています。

一般情報

ASTM D 1418 指定
AU, EU
標準的な色
ISO/DIN 1629 指定
AU, EU
硬度範囲
60-95 Shore A
ASTM D2000/SAE J 200コード
BG
相対コスト
中~高

推奨する使用温度環境

標準材の低温
-40°C / -40°F
特殊化合物低温
-55C / -67°F
標準材の高温
80°C / 176°F
特殊化合物高温
100°C / 212°F

パフォーマンスを発揮できるシール媒体

  • 脂肪族炭化水素
  • 鉱油およびグリース
  • シリコーンオイルおよびグリース
  • オゾン
  • 50°Cまでの水(EUタイプ)

パフォーマンスを生かせないシール媒体

  • ケトン
  • アルコール
  • エステル
  • エーテル
  • 熱水と蒸気
  • アルカリ、アミン
  • グリコール