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GMORS低摩擦ソリューション

2018 / 07 / 27
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ゴム製部品の摩擦特性は、エラストマー本来の特性、ゴム化合物への添加、金型の表面仕上げ、または製造中のゴムへの後処理技術など、多くの要因があります。したがって、いくつかの制御可能な要因を介して、摩擦を低減する最適方法を選択し、それぞれの用途に合わせて調整することができます。お客様がGMORSの最適な低摩擦ソリューションを得られるように、ゴム製部品の一連の潤滑方法を紹介します。

潤滑は、多くの被膜処理や内部潤滑のように、今日のほとんどのお客様にとって低価格な選択肢となっています。潤滑は、過度の表面加工要件による不要な出費を避けるのに役立ちます。また、標準製品の場合、シールの設計変更による摩擦低減など、よりカスタマイズされたソリューションと比べて効率が比較的高く、広い範囲に応用できます。GMORS潤滑ソリューションは、以下の図1の参照図のように分類されています。

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図1ゴム製部品の潤滑カテゴリー

GMORS製品は、主に乾式、湿式、または内部潤滑が可能です。

湿式潤滑
湿式潤滑は、製品表面に塗布される液体またはグリースです。製品の材質や作業環境に応じて、適切な鉱油、合成油、またはシリコーン油を選択することができます。実際、多くのユーザーは組み立て前に部品を潤滑剤に浸すか塗布します。一部のユーザーは、余分な作業手順を避けるために潤滑剤を予め塗布した部品を注文します。ただし、湿った潤滑剤は生産ラインを汚染する可能性が高まります。また、開封後の部品は、潤滑材の蒸発や潤滑不良が発生しないように、できるだけ早く組み立てる必要があります。部品が残っている場合は、梱包を慎重に再封して、直射日光や高温に曝されないように保管する必要があります。


乾式潤滑
2種類の乾式潤滑があります。最初の乾式潤滑は、たとえば、タルク、グラファイト、二硫化モリブデン(MoS2)などによる粉体塗装です。湿式潤滑と同様に、粉体塗装には、作業手順が簡単である、低コストなどの利点がありますが、粉体が汚染を引き起こすといった欠点があります。[1]繰り返しになりますが、汚染が許されない生産ラインには適用できまぜん、したがって、2番目の乾式潤滑である、フィルム形成ポリマー潤滑が強く推奨されます。

「フィルム形成ポリマー潤滑」の主な利点は、ナノメートルからマイクロメートルの厚さのポリマーフィルムで部品の表面を覆うため、粉末が生成されないことです。摩擦の低い標準的な材料は、PTFEフィルムです。通常は透明、赤、オレンジ、緑、青、灰色、白などの色で提供されます。これは、色の混同を無くし、粘着や低摩擦を防ぎ、生産効率を高めるなど、組立ラインに大きなメリットをもたらします。お客様の満足度を向上させるために、先端PTFEコーティングに関する研究が実施されました(別の記事で説明いたします)

もう一つのコーティング方法は、上記のPTFEフィルムよりも低摩擦で比較的優れた弾性を示す、シリコーンベースの透明薄膜です。動的用途ではなく、アセンブリに使用することが推奨されます。上記2つのコーティング材料は汚染を発生しませんが、それでも清浄度要件の高い産業には推奨されません。

「フィルム形成」に属するもう一つのコーティング方法は、パリレンです。これは、PTFEフィルムよりも高い接着強度、高い清浄度レベル、より均一な表面と厚さを実現する、コーティング技術です。パリレンコーティングは、ゴム製シールで摩擦を下げるだけでなく、湿気や化学薬品が接触してもそれほど反応しなくなる利点があります。ただし、パリレンのコストは比較的高くなります。
 

内部潤滑
上記はすべて、アセンブリで使用するための外部潤滑です。GMORS内部潤滑は、低速の摩耗や振動が発生する可能性のある、動的用途が必要なお客様に推奨されます。ワックス、PTFE(高圧用)、グラファイトまたは二硫化モリブデン(MoS2)などの適切な潤滑剤をゴム製化合物に添加すれば、使用時に部品表面に浸透し、長期的な潤滑効果をもたらし、製品寿命を延ばすことができます。

これらすべての選択肢で最良のソリューションを選ぶには、常に何が必要なのかを明確にする必要があります。取り扱いを容易にするために単純な粉体塗装が必要な場合もあれば、動きの大きい用途のために内部潤滑が必要な場合もあります。また、厳密な清浄度管理や、類似部品を識別するための着色が必要な場合もあります。さらに、高水準または特定要件のある用途の場合は、詳細な作業条件について当社に相談下さい。

GMORSソリューション
お客様が総合的に満足できるサービスを提供するために、GMORSは、様々な種類の用途と使用要件について、次の要領で、品質、低欠陥率、価格のバランスがよくとれたソリューションを提案しています。

  1. 潤滑要件はあるが汚染の懸念がない場合、部品のオイルまたは粉末コーティング。
  2. 汚染が懸念される部品の場合に使用できる乾式潤滑。たとえば、PTFEまたは0P0012(シリコーンベースの薄膜)。お客様の用途が特に高清浄度需要産業向けである場合、詳細をGMORSまでお問い合わせください。
  3. 動きの大きい用途の部品では、内部潤滑が主に推奨されます。
  4. パリレンを使用すると、付着滑り現象が最も少なくなりますが、最も高額となります。

その他の後処理を表面に施すほうが、お客様にふさわしい選択肢である場合もあります。ここに記載されていない表面処理が必要な場合は、GMORSにお問い合わせください。

[1]タルクは白い粉です。グラファイトと二硫化モリブデン(MoS2)はどちらも黒色粉末ですが、二硫化モリブデン(MoS2)には金属光沢があります。